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■51 藤原実方朝臣
(ふじわらのさねかたあそん)
かくとだに
えやはいぶきの
さしも草
さしもしらじな
もゆる思ひを
かくとだに えやはいぶきの さしもぐさ さしもしらじな もゆるおもひを
■52 藤原道信朝臣
(ふじわらのみちのぶあそん)
あけぬれば
暮るるものとは
知りながら
なほうらめしき
朝ぼらけかな
あけぬれば くるるものとは しりながら なほうらめしき あさぼらけかな
■53 右大将道綱母
(うだいしょうみちつなのはは)
嘆きつつ
ひとり寝る夜の
あくるまは
いかに久しき
ものとかはしる
なげきつつ ひとりぬるよの あくるまは いかにひさしき ものとかはしる
忘れじの
ゆくすゑまでは
かたければ
今日をかぎりの
命ともがな
わすれじの ゆくすゑまでは かたければ けふをかぎりの いのちともがな
滝の音は
絶えて久しく
なりぬれど
名こそ流れて
なほ聞こえけれ
たきのおとは たえてひさしく なりぬれど なこそながれて なほきこえけれ
あらざらむ
この世のほかの
思ひ出に
今ひとたびの
逢ふこともがな
あらざらむ このよのほかの おもひでに いまひとたびの あふこともがな
めぐりあひて
見しやそれとも
わかぬまに
雲がくれにし
夜半の月かな
めぐりあひて みしやそれとも わかぬまに くもがくれにし よはのつきかな
有馬山
ゐなの笹原
風吹けば
いでそよ人を
忘れやはする
ありまやま ゐなのささはら かぜふけば いでそよひとを わすれやはする
やすらはで
寝なましものを
さ夜更けて
かたぶくまでの
月をみしかな
やすらはで ねなましものを さよふけて かたぶくまでの つきをみしかな
大江山
いく野の道の
遠ければ
まだふみも見ず
天の橋立
おほえやま いくののみちの とほければ まだふみもみず あまのはしだて
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